世界・日本のGDP


世界の名目GDPランキング

 

GDPは代表的な経済データです。2015年の世界の名目GDP上位50ヶ国のランキンググラフを示します。ここから以下が読み取れます。

◆アメリカがダントツである。

◆3位の日本以下のGDPは米中の足元にも及ばない(中国のGDPはあてにならないのですが)。

 

図GDP-1 2015年世界の名目GDPランキング上位50ヶ国

 

図GDP-2に、1980年から2015年までの世界の名目GDP上位50ヶ国のランキングの対数グラフを示します。通常グラフからは決して判らない、GDPの構造が見えてきます。

◆過去35年間にわたり、ほぼ平行移動の秩序で推移してきた。(これは調査前の予想通りです)

◆直線の傾きは45度に近いことから、熾烈な競争(当然だが)環境にある。(これも調査前の予想通りです)

 

図GDP-2 世界の名目GDPランキングの推移

 

図GDP-3は某シンクタンクによる将来の実質GDP予想値をグラフ化したものです。ここから以下がうかがえます。

◆2030年頃に中国がアメリカを追い越してトップになる。

◆米国、中国、インドの3ヶ国は急速なGDP成長を見せるが、他の国は微増か微減である。

 

 

図GDP-3 某シンクタンクによる世界の名目GDPランキング予測

 

図GDP-4はそのデータに基づいて計算したランキング予想グラフです。2010年の実績はほぼ45度の直線近傍にデータが分布していますが、将来の予測データに直線回帰傾向はなくなっています。残念ながら某シンクタンクの予測はGDPの構造を全く考慮していないため、予測信頼性が低いと言わざるを得ません。

 

図GDP-4 将来の国別実質GDP予想ランキング


EU加盟国の名目GDPランキング

編集中

図GDP-5 EU加盟国名目GDPランキングの推移(対数グラフ)

日本の実質GDP推移

図GDP-6は第一次オイルショック前後の日本の実質GDPの推移です。一貫してGDPは伸びていますが、成長率(対前年)を見ると、1960年以降でオイルショックを除くと、GDP成長率は一定の変動幅を持ちながら直線的に低下しています。右肩上がりの1960年頃からGDPの成長は止まってきたことがうかがわれます。

 

図GDP-6 日本の実質GDPと成長率の推移